会長コラム

会長コラム ~同人誌『飛翔』に投稿したコラム集~

空き家サービスをはじめた

空き家は総務省調査で全国で820万戸あり、毎年20万戸ずつ増加しており、このままいくと2020年東京オリンピックの年には1000万戸の大台に到達してしまいます。
 京都市の空き家は114,500戸、空き家率は14%となり、市内でも高齢化が進んでいる住宅密集地域の東山区では20%、所によっては25%、4軒に1軒が空き家の学区が発生しています。
 これを受け、京都市では今年の4月「空き家の活用、適性管理等に関する条例」を施行し、空き家化の予防や活用流通促進、適性管理に向け助成制度の創設や総合窓口の設置など多くの対応策がすすめられています。 私も、京都市空き家条例に対応した「京都市地域の空き家相談員」を数回の講習を受けて登録(中京010号)しました。
 そこで弊社では、以前から賃貸管理業務は不動産部でおこなっていることでもあり、空き家管理は入居者の居ない住宅の管理業務なので、特段難しいことはないと業務のひとつとして管理サービスをはじめることにしました。
 空き家は景観の悪化を招くだけでなく、老朽化による倒壊の恐れなどさまざまな問題を抱えています。人が住まなくなった家屋は驚くほどの速さで荒れていきます。わずか数年でリフォームが必要になり、まとまったお金がかかることもあります。
 いつでも住める家として管理するためには、定期的に室内の空気の入れ替えを行い、上下水道を流し、雑草を除去するなどの管理が必要です。所有している家屋のことが気になっていても距離的な関係でご自分で管理できない方をはじめ、一時利用から長期利用まで、ご都合に合わせてメニューをつくりました。 管理は後々の大切な財産を守るために大事なことで、また安全な地域づくりにもなり、弊社の理念である地域とともに歩むことの実践であるといえます。
 空き家を放置することは、所有者にとって大きなリスクがあります。例えば、建物の一部が壊れて他人に損害を与えたときは、所有者に過失がなかったとしても、原則として被害者に対してその損害を賠償する責任を負わなければならない(民法717条)。
 その他、建物価値低下リスク、自然災害リスク、工作物責任と保有リスク(固定資産税・水道電気料金・自治会費・火災保険、損害保険・管理費等)があります。
 建物は経年劣化をしていきますが、将来、利用活用をされる場合は巡回管理サービスによって、経年劣化を少しでも遅らせる事が出来ます。
 また、空き家が傷んでいれば改修工事も弊社工務部でお受け出来ます。将来の利活用の為にも、出来るだけ不全状態を解消してからの管理をお薦めし、利活用出来る情況になった場合は売却や賃貸仲介業務を受諾出来るようにします。定期巡回サービスは将来的に活用される方、中古住宅として売却・賃貸にだされる方またはご自宅として将来住まれる予定の方を対象とするものです。長期療養や海外赴任・転勤等で長期間自宅を留守にされる方、または相続したもののすぐには住む予定がないなど、様々な理由で留守にする方の為の定期管理サービスなのです。
 管理サービスの内容は、室内から雨漏り(染み跡など)やカビの発生の有無を確認し、建物劣化防止のため全室の窓・押入を開放し(60分)、空気を入れ替える。 外まわりのゴミ処理、ポストの確認、郵便物の整理、広告チラシの処分は不法侵入の防止になる。すべての蛇口を60秒解放し、さび付着防止、臭い止めをする。清掃は前道と建物内外の簡単な掃き掃除、建物設備及び外壁塗装等の状況を報告する。電気・水道メーター値の漏電、漏水の異常がないかを確認し。庭木の剪定の要否、消毒の要否を報告する。そして作業終了後、報告書と写真4点をメールまたは郵送にて報告。
 これだけの業務量で料金は月一回の作業で6千円(税抜)からとしました。

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定休日:日曜日・祝日・第2、第4土曜日

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