会長コラム

会長コラム ~同人誌『飛翔』に投稿したコラム集~
  1. 大工の符丁

    昔、現場でかわされていた符丁(隠語)を思い出した。符丁はこの頃はめったに使われなくなったが、含蓄のある言葉であるとともに残したいものである。現場から聞こえてくる音も昔は、トントン、カンカンと金槌や玄能の音だったのが、近ごろではプシュン、プシュンとコンプレッサーで釘を打つ音に変わった。...続きを読む ≫

  2. 経営理念の浸透

    この前、我社で腕のたつ準社員大工が、「この現場が終わったら辞める」と、ともに働いている大工に洩らした。遠い現場なのに手間賃をアップしてもらえないのが不満との事で、担当する監督はそれを知っていた様だった。...続きを読む ≫

  3. ゴミの処理

    弊社の現場作業から発生するゴミの処理には永年悩ませられていた。工事をすれば必ず様々なゴミが発生する。戦後しばらくは工事現場で出る木切れや鉋屑は、現場のご近所の方が持ち帰り燃料とされた。廃材の量が多ければ風呂屋やお寺にへ持ち込んでいた。...続きを読む ≫

  4. 「山の暮れに」の連載記録

    私の書棚には、水上勉著作の本が二〇八冊あります。しかし、水上先生の出版本は二回の全集に収められているだけでも二二五作品あり、全集以後の作品、全集に入らなかった作品も含めると、本人も数えたことが無いとおっしゃっていました。私が、「あるとき数えてみると三六〇作品ありました。...続きを読む ≫

  5. 本因坊発祥の地

    一月十日、弊社の向かい寺町通り歩道に、「本因坊発祥の地」として御影石製の碁盤と由来を記した駒札が設置され、お披露目された。囲碁は私の40年来の趣味である。...続きを読む ≫

  6. 富士霊園の桜

    妻から、「先生、6時45分亡くなった。密葬になるから一切、死を伏せてくれ」。と連絡を受けたのは今から4年前の9月8日であった。危篤状態に陥り、妻に行ってくれと送り出したが、さすがにうろたえた。...続きを読む ≫

  7. 遥かなる縄文杉

     かねてからぜひ行って見たい所であった、縄文杉を見る機会が巡ってきた。息子たちが屋久島行きの話をしているのを小耳にしたのが、今年の3月頃だった。 夏の間、屋久島でガイドをしているというホステスの屋久島舞さんと、息子達が祇園のバーで懇意になり、5月に行く計画をねっていたのだ。息子二人は、舞さんが冬......続きを読む ≫

  8. 空き家サービスをはじめた

    空き家は総務省調査で全国で820万戸あり、毎年20万戸ずつ増加しており、このままいくと2020年東京オリンピックの年には1000万戸の大台に到達してしまいます。...続きを読む ≫

  9. 法人30周年と社長交替

    私が仕事についてから50年になるが、個人商店であった人見建設を法人化とすることに同意した父が「おまえが代表になれ」と言ってくれたので、気の変わらぬ内に手続きを進めたのが1983年12月28日法務局受付け年末最終日であった。それから30年がたった。 月日の経つのは早いものである。...続きを読む ≫

  10. 大工の育成

    弊社の社員大工は、現在、すべてが新規学卒者で、教育・訓練・育成した者になった。数年前までは中途入社の社員大工がいたのだが、定年で退職した。ただ社員大工だけでは現場大工仕事がまかなえないので、常に数名の臨時の大工を雇用している。いわゆる一人親方といわれる大工さんであるが、弊社の重要な戦力となっている。...続きを読む ≫

  11. 木は生涯に二度大仕事をする

    久しぶりに伐採現場の山に入り、用材を見てまわった。依頼主から今度の普請に付近の山の木を利用して下さいとの注文である。雑木もある山であるが、使える杉桧を見て回った。 切り株の年輪を数えると100年生がわずかにあった。桧の100年生で元口の直径は50㎝程、8mの大黒柱をとる末口は30㎝弱である。 製......続きを読む ≫

  12. 課長の定年退職

    この10月で幹部社員の女性総務課長が定年退職を迎える。永年の貢献に応えたいと、役員会は退職金制度が出来てから、初めての規定退職金を上回る金額を支給することを決めた。...続きを読む ≫

  13. 京都の活性化提案

     この前、「京都経済の発展をめざして」と銘打った会合に参加した。京大教授の基調報告のあとの討論を聞いていて、一向に前向きな提案がないので、思いつくまま次のように発言した。...続きを読む ≫

  14. 本社の増築工事

     念願の隣地を購入し本社増築が進んでいる。 今の会社は1階が営業、2階が総務経理、3階が工務、4階が設計と会議室、と縦に伸びたエレベーターがないペンシルビルで、誰が何処にいるのか判らない。私は1日何十回と上がったり降りたりしている。 最近専務が足を痛め3階の工務へ上るのに難儀している。...続きを読む ≫

  15. 相談事例 遺産処分

    「人見さん、今すぐ来ていただけますか?」と懇意な司法書士の女史先生からの電話。取り敢えず駆けつけると一人の老婦人が応接室におられた。不安げな面もちでちょこんと座っている老婦人に簡単にご挨拶をして事情を伺うと次のような話である。...続きを読む ≫

  16. 昔東京極、今寺町通り

    寺町通りの弊社から北へ500m程上がった寺町通り広小路上がる「虜山寺」は、源氏物語や紫式部日記を執筆した紫式部の住居址であると、昭和41年、角田文衛博士によって明らかにされた。 『紫式部日記』によると、紫式部は宣孝と結婚しても、育てた父・寺町の偽時の中河堤邸宅にしばしば長居した。宮仕えしている間にも......続きを読む ≫

  17. 地震に耐える住宅を考える

    阪神・淡路大震災以後、耐震対策として木造住宅の補強・改修工事をいくつかしてきたが、2000年の鳥取県西部地震や2001年の芸予地震をみると、古い木造建築物の構造や特性を見直すことが求められています。...続きを読む ≫

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