お客様の声

お客様の声 ~家を買った/家を建てた~

第9回   住み慣れた我が家

近藤 美也子 様   (ねっとわーく京都21 2007年5月号より)

 昭和天皇の即位大礼が、京都御所でおこなわれました。当時京都には宿泊施設が足りず、その年に新築された家に、参列者をお泊めすることとなったそうです。
 私が生まれ育ち、現在も住み続けている家は、私の父が誕生した昭和3年に新築され、参列者をお泊めしたそうです。現在は、程よいすきま風や、ネズミが天井裏を走り回る音も生活の一部分である、78歳の家です。
 私の父と同じ年月頑張っている家を、大切に守っていきたいと思ったのは、父が53歳(私が21歳)の時、くも膜下出血で倒れた時のことです。
 父は西陣織の帯の生糸を染める伝統工芸士として、高度経済成長を支えた立派な職人でした。廃業を余儀なくされ、父の腕に家族4人がぶら下がって生活していた私たちは、家や工場を壊してガレージにするか、売ってしまうか、悩みに悩みました。
 私たち家族は、壊すことも売ることもできず、住み慣れた地域から離れられなかったのではなく、家から離れられなかったのです。
 大黒柱のキズや、子どもの頃に貼ったシールまでが大切に思えてくるのは、どういうことなのでしょう?
私の子どもたちは「いちどきれいなマンションに住んでみたいな」とあこがれるのですが、きっと数年後、私と同じように、この家を愛おしく思ってくれることと思います。
 昭和3年に、蔵を一つ壊した土で壁が塗られ、一度も枯れたことのない井戸は、夏は冷たく冬には暖かく、両隣と密着したウナギの寝床の町屋は、天窓から光を採っています。
 住む人によって、思いは様々です。便利さ美しさではなく、住まいづくりもコミュニケーションだと思います。
人見さんとの出会いで、せかされず、予算の枠だけでなく、ゆっくりと相談しながら、厄介な増改築を助けてもらえるんだなと感心しました。
 私の働く職場に少し似た「患者に寄り添う」心を感じました。

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