工務部

和気あいあいの工務部便り Vol.26 【自然の猛威】

この度2024年1月1日に起きた能登半島地震により被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

この地震による家屋倒壊や土砂災害、津波などにより、死者が200人を超えるなど甚大な被害が発生し、地震から約2か月が経過した今も安否不明者や、インフラ復旧の目途が立たず避難所等で苦しんでおられる方々がたくさんおられます。

住宅被害も多く、今回の地震で全壊や半壊、屋根材がずれ落ちる等の部分破壊も合わせると、4万9千戸を超える建物の被害が発生しており深刻な状況が続いています。

中でも建築基準法で、震度6から7程度の揺れでも倒壊しないと定める新耐震基準を満たした建物にも被害が出ているという点で、原因は地盤の液状化や、継続して頻繁に起きている余震が原因とされています。

「頑丈につくられた家なら大丈夫」地震による家屋倒壊の危険から命を守るために、新耐震基準(1981年)を満たす建物の重要性が呼びかけられてきましたが、これは震度5程度の地震なら軽微なひび割れで済み、震度6から7程度でも建物が倒壊しない水準となっているだけで、今回のような繰り返し建物を揺らされるような群発地震を想定していないのが現在の基準法です。

今回お亡くなりになられた方の中で、県が氏名を公表した8割強の方々の死因が家屋倒壊によるものだったということがとても心苦しく思います。

石川県ではここ数年でM5を超える地震が多発しており、過去2007年にはM6.9の地震がありましたが、その時私は父の手伝いで、穴水町に建物復旧工事に行っていました。

そこは伝統的な木造家屋が建ち並んでいて素敵な町並みだったことが強く印象に残っています。

南海トラフ地震や首都直下地震など、近い将来に発生が危惧される巨大地震は少なくありません。

私たちはこの災害の甚大な被害を目の当たりし、自然の猛威に対して無力さを痛感してしまいますが、決して他人事ではなく、いつどこでも誰にも起こりうることだと思い、備えを怠らず常に危機感を持って生きていかなければならないと感じました。

震災により犠牲になられた方へのご冥福をお祈りし、一刻も早い被災地の復旧復興を心よりお祈り申し上げます。

 

工務部 山﨑大嶺

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