工務部
1.152026
和気あいあいの工務部便り Vol.36 【原点】
私は今手に入れたいものがあり、それは一級建築士の称号です。
過去に何度か挑戦してきた資格なのですが、並大抵の努力では掴み取る事の出来ない資格で幾度も挫折してきました。国家資格の中でも難易度の高い狭き門の資格のひとつです。
合格率は毎年10%を下回る値になっていて、建築業界の課題となっている人手不足や高齢化に伴い、一級建築士の資格保有者も年々高齢化が進み深刻な状況になっています。
その一級建築士に合格するために必要な学習時間は約1,500時間とされていて、毎日4~5時間の勉強を1年間通し続けてようやく受かるレベルの資格です。
受験資格には実務経験も必要で、これまで受験をされてきた方の殆どが設計事務所や建設会社等に勤めながらその合間で勉強時間を作っていかなければならず、年々業務での役割分担も増え、仕事に対する責任感も強くなり、経験を積めば積むほど勉強する時間が無くなり受験を断念せざるを得なかった方も少なくはないかと思います。
そういった中、近年の問題解決の取り組みとして建築士の受験資格が改正され、これまで受験するには大学卒業で2年間、専門学校卒業でも最低4年間の実務経験が必要でしたが、実務経験は免許登録要件に変わり、試験は実務経験無しで受けられるようになりました。
これにより若年者が挑戦しやすい資格に変わり気軽に受験できるようになったことで、若年者の受験者数の増加と近年の合格率上昇にも繋がる良い方向になってきたのではないかと思われます。
ただあと数年早く改正されていれば自分もその恩恵を受けることができたので今の若年者を羨ましく思います。
一級建築士試験に合格する為には多岐多様な課題をクリアする必要があり、その構成として一次試験(学科)と二次試験(製図)があります。
まずは一次の学科試験に合格することがこの試験の最大の関門と言えます。
全科目で5科目あり、Ⅰ計画、Ⅱ環境・設備、Ⅲ法規、Ⅳ構造、Ⅴ施工と分野別に分かれていて、各科目で一定以上の基準点と、全科目の総合得点が基準点以上とすることの両方を満たす必要があり、1科目でも基準点に満たなければ不合格となってしまいます。
二級建築士や木造建築士の試験では4科目なので、たかが1科目増えただけだと始めは安易に捉えていたのですが大きな間違いでした。
分野が細分化される事によってより専門的な知識の幅が広がり、果てのない学習時間が待っていることに気付いた頃には時既に遅しでした。
私の周りの一級建築士の免許をお持ちの方々からも、3~4回受験してようやく受かる試験だとお聞きしていたので、その事が今となって身に染みて実感しています。
その関門となる一次試験を合格すれば二次の製図試験が待ち受けているのですが、こちらも二級の製図試験と比べると遥かにスケールが大きくなるので、過去10年分以上の演習課題を解く事と、予備校に通い添削指導も必要になってくるかと思われます。
また二次試験は不合格になっても翌年からは一次試験が免除となるので、限りはありますが学習時間的には余裕が生まれますので、その年の設計課題を見極めて確実に合格できる年に臨みたいと思います。
一級建築士試験に合格する為に必要不可欠な事は、学習時間の確保です。
再度挑戦するきっかけとなったのは次年度から実施される週休2日制度により、これまでより学習する時間を確保できるようになることが1つと、先に記述した受験資格の改正により、自分の周りの若い世代の人達が一級建築士を取得する日もそう遠くは無いと思ったからです。
またそういった若い世代の建築従事者の育成促進の為にも、受験に掛かる負担補助や資格手当等の拡充ができれば資格取得に対しての意識が変わり積極的に挑戦する方が増えてくると思うので、その役割の一端を担う存在になれればと思い決断しました。
まだまだ長い道のりではありますが、建築に携わる者として一級建築士は手に入れたい称号の1つでもあり、自分の原点でもあるので日々切磋琢磨しながら7月の一次試験に向けて勉学に励んで参りたいと思います。
最後までご一読いただきありがとうございました。
工務部 山﨑 大嶺
















